THREEの語れるものづくり、始まってます!
THREE TREE JOURNALの
#ホリスティックリサーチセンター
をのぞくと、熊本県南阿蘇村にてTHREE農園でのハーブを収穫する様子を見ることができます。このハーブを畑から耕し、育て収穫し、さらにオリジナルの精油を抽出するところまで、すべての工程を牽引しているのが、2022年9月に立ち上がった、
THREE ホリスティック リサーチセンター
、通称HRCです。
そんなHRCが目指すのは、日本発のライフスタイルブランドとして、自信をもって「語れる」本物のものづくり。その最前線で日々、商品の後ろ側にあるストーリーとも言える“国産原料”を開拓し、研究しているHRCのセンター長 佐井と、リサーチプランナー 川崎に話を聞きました。
もともと原料や素材へのこだわりは、THREEのフィロソフィーとしてブランド誕生以来培われてきたもの。様々な環境変化がある中で、語れる本物のものづくりをスタート。
「ホリスティックケアブランドとして十数年、ものづくりをしてきて、私たちの扱う原料がどうやって作られていて、どのように成分を抽出しているのか、製品にどのように入っているのかというのを、様々な環境変化がある中で、そういった部分をきちんと語れるようになりたいよね、というところから、原点に立ち返って一から自分たちの手でおこなうという、ちょっと泥臭いところも含めて、「語れる」本物のものづくりをしていきたいなと原料開発をスタートしました」(佐井)
特に、THREEが大切にしてきたものの中でも特筆すべきが精油です。
「語れるものづくりという部分に立ち戻ったとき、ブランド誕生時から大切にしてきた精油に関しては、ゼロから作っていこうと踏み切りました。たくさんの市町村や農家さんのところに足を運び、実際に目で土地を見て、そこで働く人の顔をみて、最適な候補地をさがしました。そして、熊本県や佐賀県などの農家さんやハーブ作りのプロ方々と提携することができ、今では数十種類のハーブを育てています。」(佐井)
農作業工具を使い、畑を耕すところから、収穫、そして精油になるところまで。もともと研究畑の佐井も、自らその土地へ行き、土を耕し、収穫も経験しています。
「日々の管理は、一緒に取り組む農家さんにもお願いしているのですが、人の手が必要な時期……たとえば収穫時などは、THREEのスタッフと一緒に現地に赴いたり、それこそこれからは、実際にTHREEを愛用している方々に参加していただけるようなイベントにしていけるのが理想です。まず今年の1年目、スタッフが体の悲鳴をあげながら、手探りしているところです(笑)」(佐井)
語れるものづくりの根底に欠かせないのは、過程をすべて自分たちで体験することと佐井は言います。
「農業を生業としている人と話しをしていると、農業って急にはじめて急に終われないってよく言われるんですよね。ハーブ系の精油は1キロから、1グラム程度しか収穫できないので、広大な畑が必要になります。こういったことも、実際に農作業をすることで初めて自分たちの行っている活動の影響をしっかりと肌身で感じることができます。実際に畑を耕すところから製品になるところまで、ものづくりの過程を最初から最後まで。自分たちで責任を持って体験することが、農家の人、作り手、ブランド、そして愛用者の方も、みんなが幸せになるサスティナブルなものづくりにつながるのではないかなと思います」(佐井)
一方で、原料がどのような機能をもっているのか、肌に効果があるのか、というエビデンスのリサーチもHRCの大きな役割のひとつ。植物の産地や収穫時期が違うだけでも、精油の効能や香りは大きく違ってきます。
「産地や収穫時期によって、香りは違うし、効きかたも違うので、それが肌に、身体にどう作用するのか、どう違うのか、ということを研究するところまでやること、それができることがHRCの大きな役割の一つであるとも考えています。」(佐井)
知れば知るほど、精油の多様な使い方に魅了されると川崎も話します。 「ケミカルなものよりも優しいみたいな印象がありますけど、じつは全然そんなこともなくって。収穫して蒸留してみると、あ、これだけしか採れないんだと思うと、本当に植物のパワーが凝縮されていることがわかる。その精油の成分も同じ植物から取れたものでも一つ一つまったく異なるので、本当に個性的で多様なものだと感じるんです。精油の危うさも魅力も含めてちゃんと発信するところまで含めて責任があるのかなと思っています」。
先日、VISIONARIUM THREE SHIBUYAで開催した「花と香りのサスティナブルワークショップ」では、川崎が講師となり精油の基礎知識やオリジナルディフューザーづくりをサポート。精油のプロフェッショナルとして、お客様に伝わる言葉、暮らしに取り入れやすい精油の価値を発信しています。
「個人的に好きな精油は、ホーリーフ。鹿児島でしか採れないものはウッディ系でとてもすっとしているのに安心感もある。リラックス成分があるので、お守り的な香りです。おすすめで日常に取り入れやすい精油の楽しみ方は、マグカップに熱湯を入れて、1〜3滴精油を入れて芳香浴をすること。寝るときなど、ティッシュに精油を何滴か垂らして枕元に置いておくと、簡易的なディフューザーにもなるのでおすすめです」(川崎)
HRCが立ち上がって約1年。この秋には、熊本県南阿蘇村で土起こしからスタートして手摘みしたオリジナルのゼラニウム精油を配合した、ブランド初となるフレグランス「THREE エッセンシャルセンツ」も登場します。
HRCが目指す、語れるものづくり。今後もストーリーがあるTHREEの本物のものづくりに引き続きご注目ください。
Profile
佐井賢太郎
(THREE ホリスティック リサーチセンター センター長)
「僕はハーブを自宅でも育てているので、そのままフレッシュハーブティにしたり、料理に入れたり。一気に料理に深みがでますよね。あと、クローブとかゼラニウム、クロモジなど、意外に甘い系の精油が好きです。アイスクリームが好きだからかな(笑)」
川崎安里紗
(THREE ホリスティック リサーチセンター リサーチプランナー)
「ブラックスプルーツの精油は、一つの香りの中で、何層もの重なりを感じるから、フレグランスみたいでとても面白い香りです」