発想力で超えていく、THREEのプロダクトデザイン。
〈THREE STAFF DIARY〉
先日、嬉しいニュースが舞い込んできました。
昨年リニューアルしたTHREE バランシングネクター シリーズのローション、モイスチャライザーのボトルが「ガラスびんアワード 2024」で優秀賞を受賞しました。
ガラスびんアワードとは、日本ガラスびん協会が主催し、業界を代表するイベントです。過去1年間に発売されたガラスびん商品を、「デザイン」「機能」「環境」など様々な視点から審査しています。
2024年のアワード受賞作品の傾向は、“逆転の発想”。
今まで使われなかった色調、原材料、形状から着想を得た商品開発が目立っていました。
THREEでは、スキンケアで肌が健やかになるのはもちろん、日々を共に過ごすパッケージやボトルも、高揚感や心地よさを生み出す大切な要素と考えているので、ますます心が踊る受賞となりました。
プロダクトデザインへの強いこだわりも、THREEのユニークな側面かもしれません。
優秀賞をいただいたバランシングネクター シリーズに加えて、バランシングステム シリーズのローション、モイスチャライザーも入賞し、喜びもひとしおでした。
受賞したボトルのこだわりを、少し紹介させてください。
一般的に、私たちが分別してゴミに出す、びんなどのガラス製品は、市中回収された後に色別に砕かれ、再びガラスの原料として再利用されています。ガラスボトルは、リサイクルガラスの割合が高くなればなるほど、濁って色が濃くなってしまいます。
清潔感が求められる化粧品では、ボトルはクリアであることが好ましいとされ、THREEの商品でも、リサイクルガラスの割合を一定以上高めることはほとんどありませんでした。
そんな常識のレールから、あえて外れてみたら、どんなものが出来上がるのか・・・。
「ガラスボトルの原料をリサイクルガラス率80%以上にする」という選択は、私たちにとって、大きな壁であり、“新しい価値”を生み出すための挑戦となりました。
試行錯誤を重ねて出来上がったのは、温かみと奥行き感のある、ひとつひとつのボトルに個性の宿る風合い。
グレイッシュで洗練された独自のカラーは、使い心地とともに、視覚からも安らぎを感じてほしいという願いを込めました。
シンプルな四角いフォルムは、ゆらぎとともに美しい影を落とし、インテリアにも馴染むデザインを目指しました。
そして、ネガティブに捉えられていたガラスの透明性の低さは、ナイーブな精油を光ダメージから守るという役割を発揮しています。
リサイクルガラス特有の濁り(色の濃さ、若干の個体差や色のムラなど)やゆらぎのある個体差をポジティブな発想に転換し、それを生かすことで、サステナブルとデザインの両立を叶えることができました。
こうして、たくさんの想いを込めて生み出されたのが、現在のボトルです。
THREEのアイテムを手に取っていただいた際は、ボトルのストーリーのことも思い出していただけると嬉しいです。
使い終わったら、リフィルを詰め替えて、末長くご愛用いただいたり、お花や植物の花瓶としてなど、ぜひ、ご自身にあった様々な楽しみ方を見つけてみてくださいね。