#003_1 「『美しい肌』の定義」

「美しい肌」に定義はない?
「キレイな肌になりたい」はじめてそう願ったのは、一体いつ頃だったでしょう? 思春期のニキビに悩んだ時期、大人のストレス肌で落ち込んだ時……。さまざまな肌トラブルに対面しては、ケアの試行錯誤を繰り返した経験をもつ人も、少なくないでしょう。 しかしそんな経験をもつ人でも、今あらためて「美しい肌とはどんな肌なのか?」と自問してみると、その答えが不思議なほど表現し難いということに気づくのはないでしょうか。 「美しい肌」とは。毛穴が一つも見えない肌のこと? 一点のシミも存在しない肌のこと? その定義は決して単純なものではなく、それは感覚的な心でしか捉えられないという答えに辿り着くかもしれません。 人がそれぞれ心に思い描く「美しい肌」とは、どんな肌なのか? 今回、日頃からさまざまな角度から「美」に向き合っている著名人の方々3名に、「私が思い描く美しい肌」について、ご自身の感性と体験に基づいて答えていただきました。質問「あなたが思い描く美しい肌とは、どんな肌ですか?」

湯山玲子(著述家、ディレクター) <PROFILE> 出版、広告の分野で幅広く活動。 著作には『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)や『女装する女』(新潮新書)などがある。 http://yuyamareiko.typepad.jp

熊谷隆志(フォトグラファー) <PROFILE> 広告や雑誌の撮影を手がける傍ら、ファッションブランドのブランディング、内装、植栽のディレクションなど、活動は多岐に渡る。 http://www.takashikumagai.com/

安藤桃子(映画監督) <PROFILE> 監督・脚本作品『カケラ』でデビュー。著書『0.5ミリ』の文庫版が幻冬舎より発売中。 同作の映画も2014年公開予定。
三者三様の「美しい肌」の描写の中には、それぞれの価値観や人生経験が映し出されているようでした。あなたなら「美しい肌」と聞いたとき、どのような肌を思い浮かべるでしょうか。その答えの先には、あなたが理想とする女性像や人生観が、そっと佇んでいるかもしれません。
次回はメイクアップアーティストが語る、美しい肌づくりの舞台裏「プレ・メイクアップの作法」をお届けします。どうぞお楽しみに。