#007_2「見た目も涼しい ハワイのInfused Waterレシピ」
ハワイの人に話を聞いてみると、「暑いときにどうするかって? 木陰で昼寝に決まっているじゃない!」なんて羨ましい返答も。そして、「凍らした紙パックジュースを首にあてる」という、日本でもありえそうなアイディアもありました。調べてみると、ヤシの木でつくったうちわ、なんていうアイテムもあるようです。
聞いてみた中で興味深いと思ったのは「fruits infused water」。果物や野菜をカットしたものを水に入れ、数時間~1日おいてから飲むドリンクです。ハワイではよく飲まれていて、常時冷蔵庫に入っている家庭もあるのだとか。日本でもレストランで出されたお水に、ほのかに爽やかな風味がついていたりすることがありますよね。
スムージーやジュースを作るよりも手軽だし、甘過ぎずさっぱりしているので夏にぴったり。そして、なんといっても見た目がきれいで涼しげです。
今回はTHREE AOYAMAのダイニング「REVIVE KICHEN」プロデューサーの谷祐二さんと一緒に、THREEおすすめの「fruits infused water」の楽しみ方とレシピを紹介します。
容器にカットしたフルーツや野菜を入れて氷を詰め、上から水を注ぎ、2時間~1日かけてエキスを抽出します。 ここで谷さんから、「はちみつをフルーツに絡めて一晩おいてから使うと、フルーツから出たエキスがたっぷりのfruits infused waterになるのでは」とアドバイスが。はちみつの酵素のはたらきと一緒にほどよい甘さも加わるので、はちみつ好きな方はぜひ試してみてください。 レシピ1)暑くて熱が体にこもってしまう人に 「ライム×きゅうり×ミント」 夏野菜の代表格であり、利尿作用があると言われるきゅうり。疲労回復効果のあるライム。少しの量でも清涼感を感じるミント。見た目も涼しげで、今回紹介する中でもっとも夏らしいレシピかも。外出先から帰ったときに冷蔵庫にこんな一杯があったら、スーッと熱さが引いていきそう。 レシピ2)紫外線が気になる人に 「オレンジ×ブルーベリー×ローズマリー」 海水浴やフェスなど、思い切り野外で楽しみたい季節ですが、やっぱり気になるのが紫外線。日焼けは美容を損なうだけではなく、夏バテの原因にもなります。こちらは、ビタミンCをたっぷり含んだオレンジとローズマリー、ビタミン類を豊富に含みエイジングケアへの効果が注目されているブルーベリーを使ったレシピ。ビタミンCは、紫外線を浴びてしまった後にも有効です。 レシピ3)体を冷やしたくない人に 「グレープフルーツ(みかん)×リンゴ×ジンジャー×シナモン」 夏はどうしても冷たいものが飲みたくなりますが、氷で冷やした水を飲み過ぎると、胃に負担がかかって夏バテしてしまうことも。見た目は涼しげでも、体を冷やさないのがこのレシピ。体をあたためる効果のあるジンジャーやシナモン、リンゴを使っています。写真ではグレープフルーツの皮を残していますが、苦味が苦手な人は皮を剥いから入れるのもいいでしょう。
今回紹介した3つのレシピを完成させるまでに、7~8回ほど試作を重ねました。中には、充分にエキスが出ず「うーん、イマイチ!」という結果に終わってしまったレシピも。果物や野菜をどんな風に取り合わせるかは重要なポイントです。人それぞれ味の好みがあると思いますが、配合のヒントとなるポイントを3つ、ご紹介します。 1、入れるものの色目を合わせてみる グリーン系でまとめたり、暖色系でまとめたり、同じ系統の色の野菜や果物を使うと、味が安定することが多いようです。 2、人気のジュース、カクテルのレシピを参考に 定番のジュースやカクテル、スムージーのレシピを参考にしてみましょう。それらに入っている素材はどんなもの? 3、甘み、香り、酸味、食材の水分量のバランスを考える おいしいfruits infused waterは、甘み、香り、酸味のバランスが程よく取れています。酸味の強いフルーツを使ったら、もう一種類は甘みのあるものに。香りの強い素材を何種類も使わないなど、全体のバランスを考えましょう。水分量が多い素材を多く使ってしまうと、味がぼやけてしまうので注意を。 また、水の代わりに今話題のアーモンドウォーターを使うのもおすすめです。