#005 早坂 香須子(ビューティーディレクター/メイクアップアーティスト)
私がもっとも美しいと感じるもの――
それは世界中に満ちている。
人の笑顔や、鳥の鳴き声や、草花、風、水面に揺れる光、時代を経た家具、いびつで美味しい野菜や果物、欠けて金継ぎされた皿.....。
そして、大抵、それらは優しさを伴っている。何かを美しいと感じる瞬間、きっと、私の心の中にも「優しさ」の場所がある。
東京で仕事をしていると、毎日とても楽しくて忙しい。それは私が望んで手に入れた環境なのに、仕事と生活の境が無くなっていて、急に悲しくなることがある。なんだかスカスカのスポンジみたいになった気分で、疲労も増し、5歳くらい歳をとってしまったかのように感じてしまう。人に優しくする余裕なんて、無い。
「私、今、生活してるかな……」
ふと、疑問が頭をよぎる。そんな時には、深呼吸してから自分に問いかける。
「ねぇ、今の私、どんな気分? どうしたいの? 休みたいの? どこかに行きたいの? 誰に会いたいの? 誰にも会いたくないの?」
矢継ぎ早の質問に、心の声はほっとしたように答える。
「やっとわたしのこと、気に掛けてくれたのね。嬉しい。」
じんわり、体の奥から、あたたかい気持ちが溢れて、泣きそうになる。そうだ、私が優しくされたいと感じる相手は、いつだって私自身なのだ。
あたたかい気持ちを取り戻した私はいつだって、私の願いを叶えてあげる。1日中生産的なことは何もせずに休んだり、思い立って海に行ったり、無計画に北欧に旅したり。
そうして、私と私の心がぴったりと寄り添っているときは、どの瞬間にも、優しさと美しさを発見できる。
世界は美しくて、優しい。そして愛に満ちている。それを発見するのは、そう。私が私を愛している瞬間なのだ。
最近の私は、相変わらず忙しい。
格段に増えた取材や打ち合わせの場所は、THREE AOYAMAを指定している。
コーヒーを飲み続ける代わりに、コールドプレスドジュースや内蔵のクレンズに良いマスタークレンズウォーターを。
打ち合わせの合間にランチも済ませる。グルテンフリーのパンケーキにサラダが載ったメニューは、私のお気に入りだ。
良い食材でカラダにいいものは、カラダも心も重くならない。結果、仕事もはかどり、オンとオフの切り替えが以前より上手になったようだ。
「うん、私、生活してる」
心の声の反応も上々だ。
そして、今日も世界は美しく回っている。
- THREE QUESTIONS -
Q1 人間としての「美しさ」は、どんなところに表れると思いますか? A1 まずは「姿勢」。立ち姿はもちろん、仕事や好きなことに向かう情熱や本気という意味でも。 そして「潤い」。自分をケア出来る余裕のある人は、肌にも佇まいにも艶があるように思います。 最後に「母性」。いつくしむものが人生にある人は、無条件に美しいと感じます。 Q2 パーティーのときや大切な人に会う前日など、「美しい自分でありたい」オケージョンの際に、必ずとる行動や習慣は? A2 お気に入りのアロマオイルをデコルテにつけて、深呼吸をします。好きな香りでリラックスするほど、自分らしくオープンに振舞えて、会話が弾むことが多いですね。体温の上昇で空気のように香る精油の芳香は、より親密な人間関係を築くのをサポートしてくれます。 Q3 お気に入りのTHREEアイテムは? A3 艶とナチュラルな骨格作りを大切にする私のベースメイクには、THREEのアイテムは欠かせないものばかり。 5色が揃うリキッドコンシーラーは、組み合わせ次第で日本人のどんなクマやくすみも自然に隠せます。天然由来成分80%というのもTHREEらしく、肌に嬉しい。 ファンデーションは、素肌が透けて美しく見えるようなのに、カバー力がある。その艶と質感に、すっかり虜になっています。 ネイルも「付けている人のセンスが良く見えてしまう」という魔法のようにスタイリッシュなカラーが多く、撮影で良く登場するアイテムです。 早坂 香須子さんのお気に入りアイテム一覧・THREE アドバンスド スムージング コンシーラー ・THREE シマリング グロー デュオ ・THREE フローレスエシリアル フルイド ファンデーション ・THREE ネイルポリッシュ