#027_1「今昔『桜スキンケア』物語 ―桜の香りはどんな香り?―」
「桜」。新しい季節の訪れを象徴するその花は、美しさとはかなさ、そして強い生命力で、古から現代まで日本人の胸に特別な感情を湧きあがらせてきました。 桜の魅力を全身で愛で、全身で感じる。そんな贅沢を、女性たちは江戸時代からたのしんでいたことをご存知ですか? そして今年2016年、今までにないホリスティックな“桜美容”が誕生することも……! 今月のFeaturesでは、「女性と桜」そして「女性と美容」の文化を、江戸時代と現代で比較しながら、THREEが提案する最新の「SAKURA美容」を3回に渡ってお届けします。
江戸時代の手作りローション「花の露」
「桜はただ、美しいだけではない。きっと、人までも美しくする力が備わっている……」 華麗に咲く花の下で、昔の人もそう思ったのでしょうか。 江戸時代後期の美容本である『都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)』には、桜と同じバラ科で、桜によく似た形をした「ノイバラ」を材料にしたスキンケアローションのつくり方が紹介されています。 上の写真に写っている薄桃色の陶器は、「蘭引(らんびき)」と呼ばれる蒸留器。 江戸時代の女性たちはこの器を使って花びらの蒸留水を手に入れ、「花の露」というスキンケアローションを手作りしていました。 「蘭引が手元にない場合は……」ということで、家にあるやかんやお皿を使って花びらの蒸留水を摂る記述も残っています。 現代と違いスキンケアを手作りすることも一般的だった時代、女性たちはさまざまな工夫をこらして、お手入れに精をだしていたんですね。
桜の香りは、どんな香り?
ところでみなさん、「桜の花の香り」をご存知ですか? 実は桜の花の香りは、人の鼻では認知できないほど、とてもかすかなもの。もしかすると、皆さんが想像したのは、「桜餅の香り」でお馴染みの「桜の葉の香り」かもしれません。 香りがほとんどしないのに、桜の花の下で人々が、森林浴ならぬ「芳香浴」のような心地よさを感じるのはなぜ……? その答えはきっと、鼻では感じられなくても確かに存在している「桜の香気成分」にあるはず。 そう考えたTHREEは、桜の「香気成分」を科学的に分析しました。 その結果、いわば「桜の香りのレシピ」を解明することに成功。続いて「桜の香りの材料」を数々の精油を揃えて集めました。 そうしてできたオーガニック精油のブレンドから、ついに桜と同じ香気成分を含む「THREEオリジナルの桜の香り」が誕生したのです。
2016 春、真正な「桜のチカラ」を全身へ
花のチカラを手作りのローションで美容にとり入れていた江戸時代から、時を経て現代。 この春THREEは、桜のホリスティックなパワーに注目し、そのエッセンスを詰め込んだ3つのスキンケアを誕生させます。 その香りは桜の“香気成分”を再現したオーガニック精油のブレンドが織りなす、華やかでありながら慎ましく、優しい印象。 時間が経つにつれて、桜の花びらが開くように、ゆっくりと香りを広げていきます。 それはまるで、冬の出口から春の中心へと季節が移ろうように。少女から大人へと変身していくように。無邪気な可愛らしさと、凛とした美しさが、同時にその表情を覗かせます。 お花見をするようなワクワク感と、桜の花びらをまとうような心地よさで包み込む、2016年THREEの”SAKURAISM”を、ぜひ全身でご堪能ください。 次回は、「春の素肌美を呼び覚ます洗顔Tips」をお届けします。どうぞお楽しみに!
資料・取材協力 ポーラ文化研究所 PHOTOGRAPHY BY AHLUM KIM