#028_2「化粧水を“入れこむ”作法」
スキンケアアイテムの基本中の基本である化粧水。「使っている」という方が大多数だと思いますが、「正しく使えているか」と聞かれると……? もしもあなたが化粧水を「パパッと肌に馴染ませて終わり」というような使い方をしているなら、それはあまりにもったいないというもの。なぜならば「正しい使い方」ができていないと、どんなに優秀な化粧水の効果も半減してしまうというのが、私たちの経験上あながち言い過ぎではないから。 それはたとえて言うなら、どんなに良い食材も適切な調理なくしては美味しくいただけないことと同じ。これからご紹介する「化粧水の作法」をぜひ今日からのケアに生かし、化粧水のポテンシャルを肌で存分に受け止めてください。
化粧水とコットン
みなさん化粧水は手でつけていますか? それともコットンで? 「手の方がラクだし経済的だから」と思われている方も多いかもしれませんが、THREEはコットンを使用したケアを心底からおすすめします。 その一つ目の理由は、顔中にくまなく化粧水を行き渡らせるためです。顔の凹凸の間には、思っている以上に“隙間”があります。コットンは顔の凹凸に沿って形を変えることができるので、小鼻の横、目の横のくぼみなど、指先でも簡単には触りきれない部分までしっかりカバーしてくれます。 二つ目の理由は、コットンの“面”で肌に適度な圧力をかけるため。指とは違い“面”で触れることによって、顔全体にくまなく均一な圧力で化粧水を“入れ込む”ことができるのです。化粧水をコットンで入れ込んだあとの肌感は手でさっと馴染ませた時とは大違い。その後の肌の保水力の高さにも差が出ると言われています。 三つ目の理由は、コットン自体は化粧水を吸い込まないから。「コットンを使うと化粧水を無駄に使用することになる」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は違います。手(肌)が化粧水を毛穴から「吸い込む」のに対して、コットンは化粧水を「含む」だけ。一度含んだ化粧水を、正しい塗布法を介して効率的に肌へ送り届けます。
コットンの選び方
どんなコットンを使うかによっても、スキンケアの効果に差が出ます。できればぜひ、ご使用の化粧水と同じブランドのものをお選びください。なぜならば、コットンは各ブランドの化粧水のパートナーとして、“効果”という目的に合わせて作られているからです。 それぞれのブランドのコットンは、分厚さや肌触り、素材の選び方や素材の織り方など、いろいろな選択肢がある中でつくり出された、“その化粧水のために作られた特別なコットン”なのです。
化粧水のつけ方
*THREEの「バランシング ローション」および「コンセントレート ローション」を使用する際の紹介になります。 コットンは「THREE オーガニック コットン」をご使用ください。
① コットンに使用量をとり、指にはさむ。
・ローション内の精油が均一に混ざるように、容器を軽く振ってからコットンの中心に3プッシュとり、コットンを利き手の中指と薬指で挟んで持ちます。 ・もう一方の手でコットンを覆い包むようにして、ローションをあたためます。
② ローリング塗布をする。
・香りを大きく吸い込んでから、角質層を化粧水で満たすように、コットンを挟んだ指を小さく転がします。 *このとき、中指と薬指が反らないように力を抜いて、手首を回転させると上手に塗布できます。 *肌に摩擦を感じさせないように、コットンはすべらせず、肌をやさしく押さえるようにします。③ 深く浸透させる。
両手で顔全体を包み込み、ローションの精油の香りをかぎながら深呼吸をします。せっかくスキンケアをするのなら、ぜひとも“正しい方法”で。そしてそのスキンケアタイムを「自分の肌を愛しみ、自分と向き合い、自分をいたわる時間」にしてみませんか? 日々忙しい時間を送っているときこそゆったりした気持ちで、心地よいケアタイムと理想的な肌感を手に入れてくださいね。
次回は化粧水に続く基本ケア、「乳液」と「クリーム」の本当の役割、そして使い方をご紹介します。ぜひご覧ください! PHOTOGRAPHY BY AHLUM KIM