#019 酒井 景都(ファッションデザイナー)
昔から気になっていた「美とは」。
美術の道を志し、ありとあらゆる辺りの美しいものに惹かれていた18歳の頃の私は、惹かれるものの特徴を「何故それが美しいのか」と分析していた。
結果、“美は意識せず、必然としてそこにあるもの”だと思った。
例えば「自然美」。
自然に勝てる程のアートはない。
神様が作り出したものは無作為で美しい。
何故ならそれは、ひとつひとつに意味があるから。
外敵から身を守るために作られた昆虫の色や模様であったり、虫が食って、葉脈だけが残ったレースのような葉であったり、曇りの日の空のグレーであったり。
それはオシャレでそうしている訳ではない。
それはそこに必然性がある、ただそれだけ。
それが結果美しいのだ。
もうひとつは「機能美」。
機能美は、ただ機能を追求した結果、美しくなってしまったもの。
例えばコットンやティッシュ、トイレットペーパー。
使いやすく、吸収しやすく、肌に優しく。
それだけを追求してあの形になったのだろう。
段ボール、ガムテープ。
人間が作為なく純粋に使い勝手のみで作ると、自然美と同じで美しくなる。
美しくあることに対して「無意識」であること。
美しさとは結果論で、いつだって無作為、無意味ゆえにあるものなのだ。
THREEの製品はそれに近いものがあると思う。
機能を追求した結果美しくなってしまったようなストイックさがある。
そうだ、あの子が美しいのは、乾いたら化粧水を塗って、塗りたい色のシャドーを塗って、誰になろうともせず、そのままだからなのかもしれない。
- THREE QUESTIONS -
Q1 人間としての「美しさ」は、どんなところに表れると思いますか? A1 黄色い笑顔とか、ピンクのような可愛さとか、優しいインディゴのような深みなど、色で例えることの出来るような人は美しく、惹かれます。 Q2 パーティーのときや大切な人に会う前日など、「美しい自分でありたい」オケージョンの際に、必ずとる行動や習慣は? A2 肌の場所によって水分の状態が違うので、なるべく全ての場所の水分量が同じでフラットな見え方になるように心がけます。目もとや口もとの集中保湿をするときも。 また、イヤリングを集めているので、前日に服とイヤリングの組み合わせを決めたりもします。 Q3 お気に入りのTHREEアイテムは? A3 バランシング クレンジングオイルは、私がはじめて買ったTHREEのアイテム。使ってみて、デザイン性と機能性を兼ね備えるブランドが誕生したなと思いました。洗面台にあると、それだけで気持ちがいいです。 バスソルトは体に塗ってそのまま湯船に入るという珍しいタイプで、プレゼントにも最適。 また、アイメイクが好きなので、色展開が豊かなシマリング カラーヴェールの好きな色をまぶたの上で組み合わせて使っています。 ネイルポリッシュは13番がお気に入り。ボルドーに近い深みのある赤が、冬の洋服に合います。 酒井さんのお気に入りアイテム一覧・THREE バランシング クレンジング オイル ・THREE フルボディトリートメント&バスソルト ・THREE シマリング カラーヴェール ・THREE ネイルポリッシュ 13