#022 首藤 康之(バレエダンサー)
「美」もしくは「美しさ」というものは、人がそれぞれ感じるものであり、多様性のあるもの。また、年齢によっても「美」の印象は進化していき、その概念は徐々に変化していくように思います。
そして「美」とは、とても抽象的であまり長くは続かない、儚いイメージがあります。
創り出そうとしても創り出せないのが「美」。
「美」とは、自分の信じている表現(僕の場合は舞踊)を通じ、そこから見出していくものかもしれません。
Photo by MITSUO
「美」を見出すために。僕の場合、自分がどれだけニュートラルでいられるかということが重要です。
それは踊るときだけでなく、普段の生活や社会の中での自分が、人と会うとき、どこかへ旅をするとき、どれだけ誠実でニュートラルでいられるか、ということです。
クラシックバレエの世界には徹底的な基本様式があるので、毎日レッスンをしなければ舞台に立つことはできません。
つまり基礎レッスンをすることによってニュートラルになることができ、嘘のない誠実な自分を表現でき、お客様に観ていただけるのです。
一方でお客様も、何かを得たり感じたりするときは、ご自身に誠実なときであるのだと思います。
そうやって演者とお客様の間に生まれるコミュニケーションこそが、美しい瞬間です。
そしてその瞬間の連続が、いま僕の表現している舞踊であり、人生なのだなぁと思うのです。
真の美しさというものは、多くの時間と努力によって生まれる瞬間的なものであったり、その中から見つけていくものかもしれません。
いずれにせよ一瞬のことなので長続きはしないのですが、日々の積み重ねによって美しい人生が象られていくように思いますし、そう信じています。
どんな苦しみも悲しみも芸術に昇華できる幸せを噛みしめながら、気持ちよく美しい人生を進むために、僕は今日もレッスンをします。
- THREE QUESTIONS -
Q1 人間としての「美しさ」は、どんなところに表れると思いますか? A1 その人の想っていること、信じていること、表現の中に潜んでいると思います。 Q2 パーティーのときや大切な人に会う前日など、「美しい自分でありたい」オケージョンの際に、必ずとる行動や習慣は? A2 バレエの基本レッスンをして、ニュートラルな自分になる! Q3 お気に入りのTHREEアイテムは? A3 舞台が続いているときは、洗顔や化粧水、乳液がとても役立っています! 特に去年の歌舞伎の舞台で白塗りが続いたときにはとても助けられました。 首藤 康之さんのお気に入りアイテム一覧・THREE ザ ディフィニティブ フォーム ・THREE ザ ディフィニティブ ローション ・THREE ザ ディフィニティブ エマルジョン