#029 加賀美 健(現代美術作家)

国内、海外でも有名な観光スポットにあまり興味がなく、どちらかと言えば人があまり行かないような場所に惹かれる。 毎年必ず行くサンフランシスコにある、テンダーロインという地元の人も避けるような治安の悪い地域は、特にお気に入りの場所。 そこには私にとってアートのインスピレーションになる物が沢山あり、そういったものが見つけられるというよりは、自然に見つかる。 落ちているものや、人々の行動に魅せられるその場所には、東京では絶対に見られない光景が広がっている。 昔から、道に落ちてる物を拾ってコレクションするのが好きで、車に何度も轢かれた空き缶、剥がれた靴のソール、壊れた眼鏡など、普通は見ても目に止まらない物に美しさを感じる。 私の作品の中に「ブロンズシリーズ」がある。ブロンズ作品は、人物や抽象的な形をモチーフにすることが多いが、私の場合、潰れた空き缶、使用済み綿棒、使用済み剃刀、履いた靴下、乾麺、ポテトチップスなどで、それらは普段何気なく目にする自分の美学が題材になっている。 展示の際には必ず真っ白な台座に乗せ、上からアクリルのケースを被せる。美術に変わる瞬間。 私にとってのアートの魅力とは、新しい価値観を与えてくれるツール。それは、自分にしか分からない価値観で全く構わないと思っている。 それが私にとっての美。
beautyrelaycourtesy MISAKO&ROSEN
2017.August.24(Thu)

- THREE QUESTIONS -

Q1 人間としての「美しさ」は、どんなところに表れると思いますか?
A1 誰に対しても自然に気配りの出来る人に魅力を感じます。
Q2 パーティーのときや大切な人に会う前日など、「美しい自分でありたい」オケージョンの際に、必ずとる行動や習慣は?
A2 新しい靴下を履く。
Q3 お気に入りのTHREEのアイテムと、その理由を教えてください。
A3 ボディウォッシュがとても気に入っています。洗った後のさっぱり感がとても良いんです。

加賀美 健さんのお気に入りアイテム

・THREE フルボディ ウォッシュ AC