#062_1 大人の夏の宿題
FEATURES 62_1SUMMER HOMEWORK
大人になってすっかり縁遠くなったもの、それは「夏休みの宿題」。今となっては誰に強いられるわけでもないけれど、ときには少し何かをがんばってみるのも、良い夏の思い出になるかもしれません。
まだ漢字もあまり知らない頃に「いえの手つだいをする」「まい日ドリルをやる」「まい日プールに行く」なんて書いていた「夏休みの目標」を思い出しながら、こんな大人の宿題を考えてみました。
1.1週間お弁当を作る
毎日食べるランチだから、いつも「作らない派」の人はあえて作る、いつも「作る派」の人はあえて外食する、そんな小さな非日常に挑戦してみるのもいいかも。たとえ夕飯の残りや出来合いのお惣菜が多くなっても、バランスを考えながらお弁当箱に詰めるだけで案外サマになるものです。
2.絵を描く
子どものころに憧れた厚みのあるキャンバスに描くも良し、いつも使っているノートの表紙や、恥ずかしければ表紙の裏にこっそり描くも良し。久しぶりに右脳を自由に泳がせて、大人になった自分の絵心に出会ってみるのはいかがですか? 古くなったネイルポリッシュを絵の具代わりのアクセントに使ってみても楽しいですよ。
3.行ったことのない県に行ってみる
「行ったことのない国」となると話が少し大がかりになりますが、国内だったら場所によっては日帰り旅行でも十分。あえて目的を作らずに、「おいしいランチを食べたいな」「綺麗な景色を見られたら嬉しいな」くらいの気持ちで、身も心も軽やかにレッツゴー!(それでも、できれば日焼け止めだけは忘れないで。)
4.星座を覚える
旅行先やアウトドアイベントの後など、なんだかんだ夜空を見上げる機会が多くなる夏。仲間の前で「あそこに白鳥座があるね」なんて言えたら、少しかっこいいかも。友達とイマジネーションを競う“マイ星座”をつくるゲームにも挑戦してみて。
5.花の名前を調べる
星座と同様、夏になると野に咲く花の名前を知りたくなるのは、夏が自然を身近に連れて来てくれるからかもしれません。ちなみにイラストのお花は桔梗。見た目も名前も知っているけれど、「この花何だっけ?」と聞かれると、意外と出てこなかったりしますよね。図書館に出かけて植物図鑑を広げることを想像するだけで、ノスタルジックな気持ちになりませんか?
6.読書感想文を書く
SNSに読んだ本の感想を上げることはあっても、あの独特なフォーマットで読書感想文を書いた記憶は、もうずっとないはず。原稿用紙を買ってきて手書きで綴るもよし、PCの入力を縦書きに変えて丁寧語の文体で書くだけでも、ぐっとムードが変わりますよ。子供のころより上手に書けるかなあ…?
7.夜の市民プールで泳ぐ
絶対からだに良さそうだし、ストレスも発散できそう。それなのにどうしても準備が面倒だったり疲れているのを理由に、足が遠のきがちなスイミングプール。でもだからこそ「夏の宿題!」と思って、1ヶ月だけ通ってみませんか?と、これを書きながらも、ハードルが高いことはわかっています。でも通ってみたいですよね。
8.ファスティングをする
これも、あえて「宿題」と思うことで挑戦スイッチを入れてみたいことの一つ。断食を体験した後は、「案ずるより産むがやすしだった」という人と「結構きつかった」という人に分かれますね。実践する際には事前に知識を蓄えて、無理なくハッピーな断食を。
THREE TREE JOURNALが提案する「大人の宿題」。この夏取り組んでみようかな?と思うような宿題はありましたでしょうか。
夏はいつも、あっけないほどさりげなく通り過ぎてしまうもの。
ちょっとした達成感というご褒美を餌に、あなたたも自分に「夏の宿題」を出してみませんか?
©illustration - MAKO / artliaison