心の目で見る
「THREEのカラーメイクの原点は、『情景』と『心情』。それらが色と質感にトレースされることで一色の中に、目に見えない季節の流れや、空気、温度、心模様まで、まるで一本の映画のような世界観が詰まっているのです。」
そう語ったのは、THREEの初代商品開発担当。
さらに、その色を自分がどう見つめるかによって、色の中の物語は無限に広がります。同じ色の中にも、ある時はしんと冷えた美しさを感じたり、ある時は寒さの中に灯るかすかな温もりを感じたり…。
心の目で対象を見るとき、人は自分の心と対話をしているのかもしれません。
先日、ベートーベンの交響曲「田園」の解説の中にこんな言葉を見つけました。「ベートーベンが描こうとしたのは、田園の風景そのものではなく、そこに広がっていた彼のイメージである」
心の目で見る。誰も見たことのない景色に、人はいつでも自由に出会える。ネイルを塗りながらそんなことを考えていました。