自分モードの時間を持つ
私たちは日常生活の中で、自分自身が紡ぎ出した時間をどれだけ過ごせているでしょうか。決まった時間に職場に行き(リモート会議に出席するためにパソコンを開き)、カレンダーに予定されているミーティングや用事をこなしていく1日。わずかな、隙間のような時間でSNSに目を通し、誰かが発信する言葉や写真に共感し、ランチタイムには同僚や友人の話に耳を傾け、移動中は色鮮やかな広告に目を走らせる。帰宅したら食事を作り、誰かと話をしたり、ニュースを観る。よくよく行動を見つめてみると“受け取る”アクションがとても多いことに気がつきます。これは、頭の中が“他人モード”で生きている状態なのだそう。目の前で起きた出来事に対して、自分がどんなふうに感じるか? に意識を向けることはつい後回し。
1日にたった10分でも、自分自身でいられる時間を作ってみてはいかがでしょう。今日は涼しいから、少しゆっくり歩きながら近所の公園を抜けて行こう。積んだままの本を引っ張り出して、ランチタイムにじっくり読みふけろう。週末少し長めに時間が取れたら、美術館に出かけてみてもいい。不思議と、脳内が静かになっていくのがわかります。24時間の中に、余白の時間を作ってみるのです。人はもともとひとりであることを、思い出していきます。それをしっかりと感じることができた時、自分の感覚がくっきりと浮かび上がり、大事にしたいものが何かを感じるでしょう。いつでも騒々しい日々に戻れるのですから、勇気をもって“自分モード”の時間を持ちましょう。研ぎ澄まされた自分を取り戻すために。今日に余白ができたら、あなたは何をしますか?